最新トレーニングコラム|Column
動作を改善する3つのConcept

①関節安定性 ②脊柱柔軟性 ③連動性
私たちが提供するトレーニングは、ただ柔らかくする、ただ筋肉をつけるということではなく、動ける幅を広げる動的柔軟性の改善、力を入れやすくする筋出力の向上を目指し、パフォーマンス向上を目指します。
Joint Stability|関節安定
まずすべきことは、
関節が無理なく支え合い、インナーマッスルが働く状態
を作ること。
そうすると無駄な力が抜けて柔軟性が向上し、力を入れやすく怪我をしにくい、しなやかなカラダに近づくことができます。
「柔軟=筋肉をほぐすこと」と思っている人が大半かもしれません。
しかし実はカラダが硬い根本的な原因は筋肉ではないのです。
ある部分の筋肉が硬くなっているということは、その筋肉でカラダを支えているという証拠です。
いくらほぐしても、再び支えなくてはと元に戻ってしまいます。
関節安定とは
関節は凹と凸とで形成されており、”関節安定”とは骨同士が噛み合っている状態のことを言います。
関節が安定していなければ、いくらほぐしても再び支えようと周囲の筋肉が過剰に働くため、硬さが戻ってしまいます。
これがカラダが硬くなる原因の一つです。
そのため関節が無理のない状態で支え合い、インナーマッスルが働く状態をつくることで無駄な力が抜けて柔軟性が向上し、力を入れやすくケガをしにくい、しなやかなカラダに近づくことができます。
関節を評価し、関節で安定させるためのトレーニングを行うことが身体を進化させるための第一歩です。
Spine Mobility|脊柱柔軟性
地球上に常に存在する重力。私たち人間は、4足歩行の動物よりもその影響を強く受けています。
進化の過程で立位となった人間と重力の関係を良好に保ってきたのが「背骨」。
S字カーブを描くことで重力の抵抗を分散し、カラダを支えています。
背骨は衝撃(重力・床反力)を分散する機能を持つ
背骨(脊柱)は前から見ると真っ直ぐですが、横から見るとS字のカーブを描いています。
地球上に常に存在する重力ですが、私たち人間は、4足歩行の動物よりもその影響を強く受けています。
進化の過程で立位となった人間と重力の関係を良好に保ってきたのが「背骨」です。
S字カーブを描くことでその重力の抵抗を分散し、カラダを支えていますが、その湾曲が減少や増大するなどして
S字カーブが崩れたり、背骨の柔軟性が低下してしまうと、力を分散させることができない
ため怪我をしやすいカラダになってしまいます。
脊柱柔軟性を改善することは、疲れにくく、無駄のない動き作りの基本となります。
Coordination|連動性
人間の動きには、運動連鎖という動きの原理・原則があります。
一つの関節や筋肉が動くと、隣接した関節や筋肉も連動して動き、それが連鎖的に全身へ波及していくことをいいます。
力の起点として、大きな力を腕や脚へ伝えることができる
背骨は、筋出力(力を発揮する力)にとっても重要な存在です。
体幹と四肢、上半身と下半身の連動性が獲得され、
動きに滞りがないことで動きのロスがなくなり、そこから繋がるカラダ全体の筋出力の向上が望めます。
様々なスポーツ動作において、一つの筋肉や関節だけで動くよりも、より多くの筋肉や関節が連動してくれれば、より最大限の力を発揮しやすくなります。
柔軟性に加えて、全身が連動して動けるような身体操作能力を鍛えることで、より効率的に爆発的な力を発揮することが可能となります。
関節が安定し、脊柱の柔軟性が改善されたら、脊柱と四肢を連動させ、無駄のない動きを獲得していきましょう。
以上、3つのコンセプトを基にトレーニングを行なっていきます。