爆発的な力発揮のための有名なメカニズムとしてSSC(Stretch-Shortening Cycle)が知られていますが、SSCを活用したトレーニングをするにあたっての段階的なトレーニング方法と評価について解説していきます。

SSCとは

エキセントリック収縮(筋肉が伸ばされながら力が入る)とコンセントリック収縮(筋肉を縮めながら力を入れる)の切り返しで、筋腱が急激に引き伸ばされ、一気に縮まることで大きな力発揮が可能となるメカニズムです。

●腱の弾性エネルギー
腱は引き伸ばす力が大きくかつ伸びる量が大きいことで弾性エネルギーが大きくなり、バネのように戻る力が大きくなります。
腱は筋肉によって引き伸ばされるため、筋を強化することで腱に大きな弾性エネルギーを蓄えることができるようになります。

●神経系メカニズム
筋肉や腱には長さや張力を感知するセンサーがあります。
急激に引き延ばされたことを感知することで、筋肉は元の長さに戻ろうと力発揮します。
逆に腱は急激に張力が加わったことを感知することで、筋活動を抑制しようとします。

伸張反射が起こる強度でのトレーニングによって、腱の弾性エネルギーを発揮させることがSSCのメカニズムを有効に活用できるのではないかと考えます。
制御できないほどの力が加わると、ゴルジ腱反射が働き力発揮を抑制してしまうと考えます。

●SSCトレーニング
エキセントリック収縮からコンセントリック収縮に素早く切り替えるトレーニングを行います。
代表的なトレーニングとしてジャンプトレーニングがあります。
大きく沈み込みすぎると、ゴルジ腱反射によって筋張力が低下してしまうため、接地時間を短くすることを意識したトレーニングが必要となります。

●SSCトレーニングを行うためのポイント

✔︎最大筋力を向上させることで腱の弾性エネルギーを高める
✔︎腱を太く柔軟にする
✔︎大きく沈みすぎない強度で接地時間を短くする
✔︎足部安定性や可動性の確保

以上から、爆発的な力発揮のためのトレーニングであるSSCを利用したトレーニングを行うには、筋腱の柔軟性の確保と下腿三頭筋の大きな力発揮を可能とする動作獲得が必要になります。

アキレス腱強化トレーニング


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