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ハムストリングスが硬くなる原因
ハムストリングスが硬い人の特徴と原因についてお伝えしていきます。
膝が痛い方やスポーツ選手でもハムストリングスが硬い方は多いかと思います。
ハムストリングスが硬いことで膝が伸びない、骨盤が後傾(後ろに倒れる)する、肉離れを起こしやすいなど様々や要因を引き起こしやすくなります。
それは結果として、前方への推進力が低下して他部位での代償を引き起こすことにつながるため、ハムストリングスの柔軟性、筋力は非常に重要な機能となります。
硬い筋に対してストレッチをすることも重要ですが、なぜハムストリングスが硬くなるのかを考える必要があります。
今回はハムストリングスが硬くなる原因に対して、動作の見方とその原因の探し方についてお伝えしていきます。
ハムストリングスの柔軟性の目標
脚上げ|膝を伸ばしたまま足を上げて反対の膝よりもかかとが頭側に位置する
身体倒し|足裏全体をつけたまま身体を一直線に倒す

歩行中にハムストリングスはいつ働くのか
足が地面に着く瞬間に、ハムストリングスは膝関節が伸び過ぎずに適切な位置で地面に接するために、ブレーキ動作として働きます。
地面に接する瞬間に体重を支えるために瞬間的な力発揮が要求され、ハムストリングスは働き、その後加速に転じます。
ハムストリングスの肉離れは地面に接する瞬間に受傷(怪我をすること)することが多いことから、その瞬間の姿勢が重要となります。
ハムストリングスに大きな負担が加わりやすい姿勢の特徴
体幹前傾が大きくなること|骨盤過前傾
脚の振り出しが大きく身体より前方に着地すること|オーバーストライド

原因①|骨盤過前傾
上半身前方・下半身後方
足関節背屈制限(足首の硬さ)や股関節伸展制限(股関節の硬さ)などの影響による下半身の後方化は、上半身の前方化を招き、骨盤過前傾を招きやすくなります。
骨盤過前傾は身体が前方に倒れやすい姿勢となり、倒れる身体を支えるために股関節後面にあるハムストリングスが過剰に働くこととなります。
そのため上記の改善には足関節、股関節の可動域・筋力の改善による下半身の前方化が必要となります。

原因②|オーバーストライド
上半身後方・下半身前方
胸椎後弯(背中が丸くなること)などの影響により、上半身が後方化するため接地時に下半身は前方化し、接地時にオーバーストライドになりやすくなります。
オーバーストライドは、股関節伸展による重心前方移動を困難とすることから、重心を前方移動させる際にハムストリングスを過剰に働かせることになります。
そのため、上半身を前方に移動させるためのトレーニング(胸椎伸展トレーニング)、下半身を後方化(股関節屈曲トレーニング)させるためのトレーニングが必要となります。

ハムストリングスが硬くなる原因を動作から考えることで、ストレッチによる筋機能改善に止まらず、他関節の機能改善を図ることが継続的な柔軟性改善には有効と考えます
なぜ硬くなるのかを見つけることで柔軟性改善につながります。
ハムストリングスのストレッチ
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